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teitei's blog

雑に書くので雑に読んでください。

ソーシャルゲーム業界から去る事にしたこと。5度の転職で得られた経験とその結果。

何者にもなれないエンジニアこと@teitei_tkです。
会社のAdventCalendarが埋まってしまったので、イジケつつ自分の記事を書こうと思います 。

この記事は転職アドベントカレンダー2016の5日目です。

で、その何者さんは誰よという話ですが、
ソーシャルゲームの開発をしている1エンジニアです。いや、していました。か。
IT業界歴は6年ほどで、3年はWebサービスの会社。
次の3〜4年はソーシャルゲームの主にサーバサイドをしていましたが、
先月からfreee株式会社というところに入社し今ではBtoBのWebサービスを作る仕事をしています。

teitei-tk.hatenablog.com

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2016/12/2 現在業界歴6年で5社目なので、俗に言われるジョブホッパーに入るかなと思います。
で、何を書こうかと悩んだんですが、
自分のキャリアの中では長年勤めていたソーシャルゲーム業界をなぜ去るのかという話と、
ジョブホッピングをしてくれそうな人達にひと押しするような事、あるいは止めるような事を書こうかなと思います。

なぜソーシャルゲーム業界から去ったのか

前の会社に転職する前からソーシャルゲーム業界から去るかを悩んでいた。
その理由というのが、2〜3年ほど前の状況の話になるが、 ある一定以上の会社じゃないとこの先は業界では生き残れないと思っていた。条件としてはこんな感じだろうか。

  1. ある程度の開発資金を持っている。
  2. コンシュマーゲームの開発経験がある人がいる。
  3. ゲームを作ることが出来る組織がある程度出来ているか。

これ以外にもいくつかあるけどざっくりはこんな感じだ。

前職から内定を頂けた際には自分が最低限思っていた条件を持っている会社から内定を頂けたということで、
ソーシャルゲーム業界でまだやっていくかと思ったのと、
前前職でまだやりきれていないという気持ちが大きかったので入社を決めたが、
前職に入社してから今までで色々状況がまた変わったなと思った。

上位ランキングは固定されはじめていて、
どれだけ良いものを作ろうがユーザーに届く確率は年々少なくなってきている。
開発期間は年々伸び続け、
数年前のゲーム1本の開発期間半年〜1年ほどであったものが、今ではゲーム1本の開発期間は数年はザラ。

開発費はもはや家庭用ゲームを超え、1本数億と言った単位。
それでもユーザーに届く確率は大きく見積もっても3割程度。
リリース後に改修していくという選択肢もあるが、商業的に成功していない限り、大きな確率でクローズは免れない。

仕方ないことだし、当たり前の事だと思うし、市場的に健全な事だとは思う。
要は自分の実力が足りなかっただけだろう。

自分としてはゲームという皆が楽しめるサービスでユーザーに価値を届けて行きたかった。
が、関わるゲームタイトルの成長が伸び悩み、
思うように価値を届けられぬままクローズになってしまうと悩みを持っていた。

商業的に成功しているプロダクトに携われれば大規模トラフィックを捌く技術を得ることや、
多数のユーザーに価値を届けられるだろうがそれも中々難しいところかなぁ。
(商業的に成功したプロダクトならではの悩みがあるというのも知ってはいるが。

それだけならどの業界も同じ話だ。競合相手が居ないのは不健全な事だし、
何より多様性は善だと思っている。
それ自体は良いが状況がまた変わってきたかなと思った。

ここ最近はUnityやCocos2d、Unrealと言った俗に言う
クライアントサイドの技術も持っていないと今後は生きていけないなと思った。
実際ゲーム開発はそちらの人材のほうが必要とされており、
自分のようなサーバサイドエンジニアは
クライアントサイドの技術を習得しないと今後数年で食っていけなくなるなと思っていた。
それを習得できないとは思わないし、
実際にUnityやCocos2d-xは書いていた。(正確には触れるレベルだが)

それらを習得しソーシャルゲーム業界で生きていく道も考えたが、
UnityやCocos等を書くよりも、Webの技術を活かしていきたいと考えていた。
元々ソーシャルゲームをやっていたのも
インターネットとゲームを組み合わせて何か価値を届けることができると思ったからだ。
が、ここ最近は上記にも書いたようにインターネットを使った要素というよりも、
3Dやグラフィック、サウンドといったコンシュマゲームに近い物が重視されるようになってきた。

と、ソーシャルゲーム業界Disに近いものを言っているが、ゲームを作ること事態は好きだ。
ソーシャルゲーム(笑)と馬鹿にされることも多いが、
1当事者としては、価値があると判断してくれたら月に500円ほど課金してくれれば良いなと思っている。
それに自分が携わっているゲームを電車の中でやっている人を見ると感無量である。
ユーザーに向けて時間を割いてくれてありがとうと言いたいぐらいだ。
ココらへんの運営とユーザーとの境目はもう少し縮めても良いと思う。(biz側の都合はどうかはさておき。

時間は有限だ。自分の考えと乖離している事を今後やっていくのもどうかと思っていた。

その時にこの台詞を読んで悩んだ事に答えを出したことを覚えている。

「生活するための仕事
やりたくなくてもお金のために割り切ってやる
頑張るのなんて意味のないって言う人もいる
でもそれは周りに失礼でしょ?」

「視聴者にってことですか?」

「熱量をもって奮闘する仲間たちによ」

「画家とか個人戦ならそれでも良いと思う でも膨大なお金・クライアント
たくさんの人を巻き込んでチームでゴールに向けて走る いいものを作りたい
楽しんでもらえるものを作りたい
そう思う人には腹立たしく思う」

「やる気がないならこの場所から早く立ち去ってくれ」

西荻窪ランスルー1巻より。

辛辣な言葉だな。という印象だったがこの台詞をきっかけに転職活動をし始めた。
今後も一生ゲームを作っていける気持ちと自信は無かったからだ。

キャリア的にはソーシャルゲームのキャリアで進んでいったほうが
今後長い目で見た際には良いのだろう。
所詮漫画の世界の台詞だ。世の中は綺麗事では済まないも多い。
いや、済まないことの方が圧倒的だろう。

そして転職活動を始めた。

その際に弊社と出会い、転職を決意しソーシャルゲーム業界から去ることを決めた。

これを読んでいる人からすると逃げたと思われても仕方ないだろうが、
このままダラダラとソーシャルゲーム業界に居るよりも変化する道を選ぶことにした。

生き続けるという事

ITエンジニアなら転職する人が多いだろう。自分も何度も転職した口だ。
ありがたいことに今の会社はとても居心地が良く、
仕事内容も会社のミッションも共感できているので、当分辞めるつもりはない。

が、この世に絶対が無いように、今後何が起こるかは分からない。

基本自分は最悪の事態を想定して人生をコントロールするように心掛けている。
ここでいう最悪の事態とは、キャッシュ(お金)が尽きること。 実家暮らしで良いのなら、キャッシュが尽きても何とかなるだろう。
が、自分のように地方を出て東京で一人暮らしをしている人間には中々難しい。

人間、生きていくことにはお金が必要だ。
そして生きることは欲求を満たしていくことだと自分は思っている。

マズロー先生は言いました。人間には5段階の欲求があると。

詳しい話は下記のリンクに任せる。 欲求段階説 (マズロー) - Wikipedia

簡単に言うと下記の5段階の欲求がある。

  1. 生理的欲求 (Physiological needs)
  2. 安全の欲求 (Safety needs)
  3. 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
  4. 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
  5. 自己実現の欲求 (Self-actualiza)

自分の周りを見渡すかぎり、ほとんどの人が3 ~ 4に属しているのではないかと思っている。
が、キャッシュが無くなると段々と欲求の段階が下がっていくのが感じられた。

自分は一時期鬱で収入が入らない生活が続いていた。
手元のキャッシュは半年分はあるのでそれぐらいは休むことはできるだろうと思っていた。 が、療養して時間が経つたびに欲求の段階が下がっていくのが感じられた。

いつまで休めるのか。 (社会的欲求 / 所属と愛の欲求)

いつ職を失うのか。 (安全の欲求)

いつまで今の部屋で暮らしていけるのか。(生理的欲求)

いつ食事を取り続けられるのか。(生理的欲求)

そしていつまで生きられるのだろうか。(生理的欲求)

と言った感じだ。
人によっては大げさというかもしれない。が、あの時はそんな事を考える余裕すらなかった。

生きていく上でお金が必須だ。金が無くても生きていけると本気で言える人は、 キャッシュが入る見込みがない状態で徐々に減っていく貯金に恐怖し、
夜寝れずに今のままで本当に生きていけるのだろうかという日々を過ごしたことが無いから言えるのであろう。

前置きが長くなってしまったが、とにかくお金は大事という話である。
副業などで他に収入源があれば良いのだろうが、
やはり生活の大半を占める本業でお金が入ってくるの事が割合としては大きいし、そうであってほしいとも思う。
なので会社からいつ切られても良いように
(いつキャッシュが切れても良いように)転職準備はしておくのが大事かなと思う。

フリーランスという選択肢もあるだろうが、自分は経験したことが無いので、他の人の意見に任せるとする。

弊社の人からは、こいつすぐ辞めるんじゃという発想を持たれそうだが、
ありがたいことに今の会社はとても居心地が良く
仕事内容も会社のミッションも共感できているので、当分辞めるつもりはない。(大事なことなので二度目

私が転職した理由

というわけで生き続けるという事を書いた。
生きるという理由以外にも転職活動の準備をしておく理由はある。
それは組織に縛られないためだ。

会社の意思決定や経営者・役員の意見がどうしても受け入れられない時はどうするだろうか。
Twitterで愚痴を書くなり、自分で組織を改善するなりと色々道はあるだろう。
自分ならその組織から抜ける道を選ぶ。

会社で経営者や役員、社内でのステークホルダーに歯向かうことは
その組織での居場所を無くすということに近いと思っている。
その組織に必要な人間であれば生きることが出来るだろう。
組織を運用していく上で切りたくても切れないからだ。
が、自分を含めた大多数の人間はそういう人に成ることは中々難しいと思う。

ありがたいことにエンジニアという職業は勉強し、
そのアウトプットを目に見せておけば自分の価値を見せることが出来る職業だ。

それだけの為にアウトプットを出すわけではないが、
自分というエンジニアの価値を評価してもらうためにアウトプットを出すことは大事だろう。

ここで言うアウトプットとはOSSを書くことやイベントに登壇するだけではない。
もちろん、それらも必要だろうし、求められていることの一つだろう。
が、組織でのアウトプットが出来ていることが前提なのではと思う。
技術も大事だが、それはあくまで手段であり目的ではない。
手段と目的を逆転してはいけないと思っている。

幸いな事に今はどこも人手が足りていない。
腕があればそれで生きていけるだろう。
将来のことは分からないし、30や40に差し掛かるとどうなるかは分からないと言ったリスクを抱えるが。

全て遠き理想郷

5回ほど自分の命(キャリア)を削って理想郷を探してみて思った事は f:id:teitei_tk:20161129213037j:plain

理想郷が無いと悟った自分が出した結論としては、
どれだけ自分の価値観や条件に近い会社を選べるか。という事だと思っている。
自分の場合で言うと、

  1. サービスを運営できるほどのキャッシュ(命)を持っている
  2. その業界でトップシェア或いはそれを狙える
  3. (技術的 | ビジネス的)に優秀な人が居る
  4. インターネットを使っているビジネスをしている
  5. 小さすぎず、大きすぎない規模
  6. その会社のビジョン(理想)に共感できる

と言ったところだろうか。
それ以外の事は対して問わない。
例えば書く言語がPHPだろうがRubyだろうがGoだろうがはたいした問題ではない。
そこは自分にとって選ぶ際の本質的な価値ではない。

お金が好きな人は儲かっている会社に行けばいいと思うし、
社内政治が好きな人は政治的な会社に行けばいいと思う。
自分は皆で何かを作っていけるエンジニアになりたいので今の会社にした。

5度の転職で得られた経験とその結果

というわけで人生を生き急いだ人間が転職をする理由を2つとその結果何を得たかを書いてみた。
両方共言えることは生き続け、変化し続けたことだ。
これは別に転職に限った話ではない。
他人に頼らず生き続け、変化するというのは必要だろうという事は常々思っている。

自分も今後どうなるかは分からない。世の中最悪な事を考えても当たることは1割も無いという。 が、それに備えるというのが自分の出した結論だ。

転職は面倒だ。比較的慣れたであろう自分でさえそう思う。
30や40になったときに自分のこのキャリアがどう判断されるかはわからない。
が、先のことを考えるより今を生き続ける道を選んだ。

そしてこの言葉で〆ようと思う。

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